認知症になったときの対応

有料老人ホームへの入居を検討する程の年齢になると、病気はもちろん、将来認知症にならないかという不安もあるでしょう。年相応の物忘れなら心配ありませんが、進行性のアルツハイマー型認知症等を発症すれば、専門の介護が必要になることがあります。入居を希望しているホームでは、どの程度の認知症まで対応してくれるのか、実際に認知症になったときにはどのような対応をしてくれるのか等、入居前に必ず確認しましょう。

一言で認知症といっても、その症状は人それぞれで全く違います。一概には言えませんが代表的な例をあげると、直前の記憶がない、時間感覚がない、意思疎通が困難、幻覚・幻聴がある、妄想がある、奇声・大声をあげる、暴力行為、夜間不眠、あてもなく徘徊するなどがあります。これらの症状は、重度化すれば高度の個別性のケアが求められるので、介護体制が脆弱なホームでは、認知症が重度化したときに適切なケアを受けれなくなることがあります。

 

 

認知症によって退去させられないか

認知症には軽度の援助だけで比較的容易に対応できるものから、問題行動が多く一時も目が離せないものまで、その症状は様々です。ホームによっては、認知症が重度化し対応が難しくなってきたときに退去を求められることがあります。

主に、強い介護拒否や暴言・暴力、他入居者に危害を加える等の問題行動が、ホームから退去を求められる理由となりますが、退去の対象となる行為はそれぞれのホームで異なります。入居前には、認知症によって退去させられる可能性のある行為を確認しておくのはもちろん、過去に認知症で退去となったケースはあるか、あればどのようなケースだったのかも聞いておきましょう。

認知症は誰にも発症する可能性があり、決して人ごとではありません。ホームの認知症に対する考え方や理念を知っておくことは大変重要なことです。

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